【明神池】アクセス:上高地バスターミナルから河童橋を越え、梓川沿いの平坦な遊歩道を1時間ほど歩くと穂高神社奥宮に着く。拝観料300円が必要。
<br />撮影時期:10月中旬(写真/五島健司)
【明神池】アクセス:上高地バスターミナルから河童橋を越え、梓川沿いの平坦な遊歩道を1時間ほど歩くと穂高神社奥宮に着く。拝観料300円が必要。
撮影時期:10月中旬(写真/五島健司)

9. 明神池(長野県松本市・上高地)

 梓川の上流にある標高1425メートルに位置する湖水である。上高地バスターミナルからここまではよく整備された遊歩道を歩く、軽いトレッキングコースだ。湿原や梓川の流れも美しい。穂高神社奥宮境内にある神域の池で、ひょうたん形をしており、一之池と二之池に分かれている。下流側の二之池には明神岳の岩峰が映る。池のまわりの樹木はカラマツが占め、紅葉時には水面が黄色に染まる。水面に遊ぶオシドリもポイントとなろう。まるで箱庭のような雰囲気だ。南側から北側に向かっての撮影となるため、光線は朝昼夕いずれでもよい。広角から望遠までさまざまなレンズを使って撮影できる。

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【まいめの池】アクセス:松本から国道158号、県道84号線を経由して乗鞍高原へ。乗鞍観光センターの交差点を左折して数分。一の瀬園地駐車場に車を止め、徒歩3分程度。
<br />撮影時期:10月中旬(写真/五島健司)
【まいめの池】アクセス:松本から国道158号、県道84号線を経由して乗鞍高原へ。乗鞍観光センターの交差点を左折して数分。一の瀬園地駐車場に車を止め、徒歩3分程度。
撮影時期:10月中旬(写真/五島健司)

10.まいめの池(長野県松本市・乗鞍高原)

 乗鞍高原には美しい池がたくさんある。まいめの池は一の瀬園地にある小さな池で、標高は1450メートル。池のまわりにはシラカンバやカエデなどが点在している。紅葉時には赤や黄色が水面を彩る。早朝には靄(もや)が流れ幻想的な光景を見せてくれる。湖畔の東側から撮ると乗鞍岳が水面に映る。ただし、対岸(池の西側)にカメラマンが大勢いることが多く、自分の姿が相手の画面に入ってしまい、撮影のトラブルになりかねないので、撮影のチャンスはなかなかない。撮影時間帯は朝夕を問わないが、言うまでもなく風のない日がベストだ。まいめの池のすぐとなりには湿原化した「偲ぶの池」がある。

(写真・文/五島健司)

「アサヒカメラ」10月号「秋色を極める」特集から

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