週刊朝日 2022年12月30日号より
週刊朝日 2022年12月30日号より

 記念日の効果的なアピールに悩む企業や団体にアイデアを提供し、市場調査をもとにしたコンサルティングにも協会は取り組む。「漢字の日」の相談にも乗ったという。

 前置きはこれぐらいにして、どんな記念日があるか見ていこう。

【1月】元日は初詣ならぬ「発毛DAY」。「スカルプD」など頭皮・頭髪ケア商品を手がけるアンファー(東京都千代田区)がこの日をスカルプDの発毛DAYとした。新年の始まりに頭皮や頭髪を労(いた)わり、「発毛祈願」をすることで「幸多き、毛も多き」一年に。そんな願いを込めたという。19日はイチジク浣腸(かんちょう)の日。90年余りの歴史を持つ「イチジク浣腸」を知ってもらおうと、イチジク製薬(東京都墨田区)が制定した。

「水分摂取や運動が不足しがちな冬や夏は、商品への問い合わせも増える。特に年末年初は食生活も乱れやすい。なじみのないお客様にも、より身近に感じてもらうきっかけにしたい」(広報担当者)

【2月】2日をNo.2の日としたのは山梨県南アルプス市にある日本No.2協会。ナンバー1の陰に隠れがちな第2位にも価値はあるとの考えから設立された団体だ。

 これまで富士山に次いで高い山として同県の北岳(3193メートル)、琵琶湖に次いで大きい霞ケ浦(茨城県)、時計台の古さで辰鼓楼(兵庫県豊岡市)をナンバー2に認定した。

 日本最古の時計台は、札幌農学校のクラーク博士で有名な札幌市時計台(1878年に設立)。辰鼓楼の時計の針は、それよりわずか27日後に動きだしたという。

 12日はブラジャーの日。原型を発案した米国人女性が特許申請した日にちなみ、ワコール(京都市)が定めた。国内では昭和初期に「乳バンド」「乳押さえ」という名で売られてはいたが、ブラジャーとして初めて発売されたのは特許申請から30年以上を経た1950年。ワコールの前身、和江商事が販売した。

【3月】ドイツ語で「木のケーキ」を意味するバウムクーヘン。生地を塗り付けた棒を回して焼き固める独特の製法で、慶事の引き出物としても人気だ。4日がバウムクーヘンの日となった理由には、ちょっとした歴史ドラマがある。

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