22日の投開票まであとわずかとなった第48回衆議院議員総選挙。野党が分裂するなどの影響もあり、投票率の伸び悩みが心配されている。しかも、当日は台風直撃の予報も……。もっと関心を高める方法はないか――。ということで、今回の衆院選候補者の「出身大学」に注目。主な政党ごとにランキングを作ってみた(敬称略)。
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今回調査対象としたのは、前職議員数の多い自由民主党、希望の党、公明党の3党。それに加えて今回急遽結党され「台風の目」となっている立憲民主党(立民)も含めた4党について小選挙区、比例区候補者の出身大学を調べ、トップ10の大学を別表にまとめた。なお、中退者も出身に含め、出身大学を非公表にしている候補者は除いた。
自民、希望、立民とも出身者が最も多いのは東京大。候補者全体に対する比率を見ると自民は17.2%(57人)、希望は15.7%(37人)とほとんど変わらないが、立民は9.0%(7人)と比率が下がり、早稲田大と同率になる。ちなみに公明の候補者で一番多いのは創価大(35.8%、19人)だ。
2位以降の順位では政党ごとにカラーが見える。自民の2位は慶應義塾大(13.6%、45人)だが、希望は早稲田大(11.5%、27人)で、慶應義塾大は7.7%(18人)と1位の東京大の約半分に落ちる。自民と希望の4位に入っている日本大は、立民ではランク外。一方で立民の4位(5.1%、4人)に入っている上智大は自民だと10位(1.5%、5人)と比率がぐっと下がる。また、自民党のトップ10に入る12大学のうち10大学、希望では10大学中8大学が首都圏にある私立大だ。一方、立民は11大学中6大学と比率はやや下がる。
候補者の出身校をチェックしていくと、大学のカラーも見えてくる。例えば東京大出身の著名な立候補者にはやはりと言うべきか、官僚出身が少なくない。自民は野田毅(自民、熊本2区)、細田博之(自民、島根1区)、棚橋泰文(自民、岐阜2区)。野党系だと玉木雄一郎(希望、香川2区)、岡田克也(無所属、三重3区)、江田憲司(無所属、神奈川8区)など。「このハゲ~」など暴言、暴行疑惑が報じられた豊田真由子(無所属、埼玉4区)も、東京大出身の元官僚だ。