3-4-2-1システムを基本線に考え、CBは6人。板倉滉(アヤックス)と町田浩樹(ホッフェンハイム)の2人は代表の実績の上でも当確。新天地で滑り出し上々の渡辺剛(フェイエノールト)も選ぶべき。万全ならば冨安健洋(無所属)と伊藤洋輝(バイエルン)が当然メンバーに入るが、ともにリハビリ中。さらに若手のホープである高井幸大(トッテナム)も怪我で出遅れている。

 そこで今回は、欧州組のCB陣から瀬古歩夢(ル・アーヴル)、橋岡大樹(スラヴィア・プラハ)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)を選びたい。海外初挑戦で負傷で出遅れていた鈴木は8月に入ってチーム練習に合流したとのことでコンディション面が気になるが、初招集だった6月シリーズのプレーが好感触であり、22歳の将来性も加味してメンバーに選びたい。

 ボランチは4人。主将の遠藤航(リヴァプール)、チームの頭脳である守田英正(スポルティング)の2人は森保ジャパンの中核であり、当然、招集する。そして昨季のチャンピオンシップ優勝に貢献して今季プレミア初挑戦となる田中碧(リーズ・ユナイテッド)も選びたい。

 そして佐野海舟(マインツ)だ。6月シリーズで1年4ヶ月ぶりの代表復帰を果たすと、持ち前の運動量とボール奪取能力に加えて攻撃面でも可能性を感じさせるプレーを披露。中盤の強度をアップさせることができる確かな戦力とし、今後の序列の変化も期待させた。周囲との連携をアップさせるためにも、米国遠征のピッチで使いたい。

 ウイングバックは5人。左の三笘薫(ブライトン)、右の堂安律(フランクフルト)は必須。昨季終盤に負った故障の影響と年齢的な衰えが心配される伊東純也(ゲンク)も9月には状態は上がっているはずで、まだまだ彼の縦への突破力は必要だ。

 本来ならばここに中村敬斗(スタッド・ランス)が入るのだが、残念ながら2部に落ちたチームに合流できていない(8月13日時点)。現状把握と心身のコンディション維持のために敢えて代表に呼ぶ方法もあるが、今回はお休み。そして国内組からはE-1選手権で違いを見せた相馬勇紀(FC町田ゼルビア)、チーム作りの上で欠かせない長友佑都(FC東京)も候補だが、今回はJリーグ優先で選外とした。

 代わりに6月シリーズで好パフォーマンスを見せ、移籍2シーズン目となるチャンピオンシップでも好発進を決めた平河悠(ブリストル・シティ)を呼びたい。さらに4バックとの併用も考えてムードメーカーである菅原由勢(サウサンプトン)も遠征に連れて行きたい。

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