
一度レギュラーを手放すと保証がない世界
絶対的レギュラーとして活躍してきた主力選手でも、あっという間に定位置を失うことがある。巨人の二岡智宏(現巨人1軍ヘッド兼打撃チーフコーチ)は00年代に球界を代表する遊撃として活躍していたが、08年の開幕戦で右ふくらはぎを肉離れして長期離脱すると、遊撃の定位置を当時19歳だった坂本勇人が奪取。二岡は同年オフに日本ハムへトレード移籍した。
「坂本の台頭がなければ、二岡は巨人でプレーしていたでしょう。一度レギュラーを手放すと、戻れる保証がないのが厳しいプロ野球の世界です。源田は契約年数が27年まで残っているので他球団にトレード放出は考えにくいですが、スタメンで出続けてこそ価値がある選手です。不動の遊撃手としての信頼を取り戻すためには、グラウンド上の結果で示すしかありません」(西武OB)
昨年は球団ワーストの91敗を喫したが、今年は滝澤や西川愛也、長谷川信哉、ドラフト2位ルーキーの渡部聖弥らが頭角を現し、今年から加入した助っ人ネビンも攻守の軸として貢献している。どん底からはい上がりつつあるチームの中で、西口文也監督は源田をどう起用するのか。8月以降の戦い方が注目される。
(AERA編集部)
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