写真・図版(4枚目)| お盆の帰省、夫婦別々の「セパレート帰省」が民意を得た?  4割が賛成も反対派にも言い分【AERAアンケート結果発表】

「貴重な休みは自分の親のために使いたいと思う為、いつもセパレート帰省をしている」(30代、女性)

「毎回一緒に帰省すると、どちらかに行けない可能性があるから」(30代、女性)

「それぞれ自分の実家に帰るのが気を使わなくて良い。普段共働きで疲弊しているため、お盆にまで気を使いたくない」(40代、女性)
 

帰省先で「休めない」

 家族が集まった帰省先の実家。特に女性からは、家事の負担が大きいというコメントも多くありました。

「子どもが学齢期ぐらいまでは孫の顔を見せる意味で、両方に帰省していたが、子が大学以降は子の都合に合わせることが多くなった。夫は通年仕事が忙しく、私が子たちを連れて帰ることがほとんど。夫はたまにどちらへ帰ってもお客、私は働き手。漠然とした不満がたまっていた。夫実家での夫の兄弟家族の接待は、私の仕事のようになり、スケジュールも夫側が優先で、何だかなあという感じだった。それぞれの家庭の子が大きくなり、全員集合が減るとともに、ストレスが軽減された」(60代、女性)

 帰省してくる家族を迎える立場として、「忍耐と我慢」を続けてきたという60代女性には、さまざまな思いがあるようです。

「結婚して40年、長男の嫁として本家の嫁として、帰省する義姉妹家族を受け入れたりお盆の準備をするのは当然のことで、それだけではなく、嫁に自由や選択の余地はありません。忍耐と我慢だと諦めてもきましたが、60代になり、義父母の想いが少しは受け入れられるようになってきています。
 しかし、3人の子には苦労をさせたくないので、帰省を要求していません。セパレート帰省もイイですが、年に2回、我慢してでもパートナーの家族と過ごす体験は貴重だと思います。頭から拒絶しないで、自分を変える体験も必要だと想います」(60代、女性)

(AERA編集部)

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