パフォーマンスは結束力を高める効果がある?(写真提供・日刊スポーツ)
パフォーマンスは結束力を高める効果がある?(写真提供・日刊スポーツ)
この記事の写真をすべて見る

 日本球界へMLBの流行が数多く流入している。攻撃時の打者が安打を放った際に行う喜びのポーズもその1つ。阪神選手たちはドジャースと酷似した、「両手の平を左右に振るポーズ」を採用している。

【写真】このガッツポーズは見たい! 海の向こうで打点王目前の男がこちら

 大谷翔平(ドジャース)をはじめ多くの日本人選手がMLBで活躍している。SNS等の普及もあり、現地の情報を入手しやすくなった。米球界で“カッコイイ”と感じたものを取り入れるNPB選手たちの姿が目立つ。

「海外のトレンドをリアルタイムでチェックできる。ギア(=用具)やパフォーマンスを参考にする選手は後を経たない。野球のみでなく、他競技でも同様の流れがどんどん進んでいる」(在京テレビ局スポーツ担当)

 野球の場合、MLB選手が使用するバット、グラブ、スパイク、ウエアといったギアを使う選手は以前から多かった。近年はさらに進んで、登場曲や結果を出した時のパフォーマンスを真似する選手も多い。

「名選手の“カッコイイ”登場曲を使用するケースは多い。勝負に挑むテンションを上げることに繋がっており、球場内の盛り上げにも好影響がある。最近はパフォーマンスを取り入れるケースも目立つ」(在京球団演出担当)

 メッツの抑え投手エドウィン・ディアズの使用曲『Narco』は、野球界のみならずサッカー・Jリーグの柏レイソルも採用。また2023年WBCでメキシコ代表ランディ・アロサレーナ(マリナーズ)がみせた『腕組みポーズ』は、直後にNPBでブレイクした。

「注目を集めているのが、セ・リーグ首位を独走中の阪神のパフォーマンス。両手の平を左右に振る動きだけを見ればドジャースと同じだが、ルーツや意味が異なるということで話題となっている」(在京テレビ局スポーツ担当)

 阪神は昨年から同ポーズを取り入れたが、『虎の爪』を表現したポーズと言われている。一方でドジャースのものはウォームアップメニューの『ヒップロック』からきたもので、深い意味はないとされる。

次のページ かつての『グラティ』には批判も