リュウジさん愛用のビールジョッキ。アル中=「アルコールに夢中」(撮影・松永卓也/朝日新聞出版写真映像部)
リュウジさん愛用のビールジョッキ。アル中=「アルコールに夢中」(撮影・松永卓也/朝日新聞出版写真映像部)

 2024年12月にお披露目した「かなり一蘭ラーメン」はちょっと苦戦したという。博多を代表するとんこつラーメンの超有名店を意識したものだ。

「最初に作ったものは、すごくおいしかった。でも『これ一蘭の味じゃないよな』ってことでボツ。

 ジェネリック再現系はおいしいだけでは足りないんで、本物に寄せていく。ウーバー(イーツ)で何度も取り寄せて食べながら試作しましたよ」

 リュウジさんといえども、ひらめきと才能だけで仕事をしているわけではなかった。

「『こんなにガチで苦労した』なんて、動画で言う必要も見せる必要もないと思って。

 なんか、ダサいでしょ(笑)」

 2024年冬に動画をアップした「狂気の炊き込みご飯」も話題になった。

 チルド食品の「マルシンハンバーグ」をそのまま炊飯器に入れて炊き込んでしまう。コンソメ顆粒(かりゅう)やガーリックパウダー、バターなどで味を調えるのがポイントだ。

「おいしそう」に加えて「おもしろそう」という要素もあり、作ってみたくなる。

 どんなレシピが喜ばれるか「毎日考えている」というリュウジさん。アップした動画のページビューを「すごく見てます」。

「伸びるだろうなってレシピはだいたいわかります。ただ『至高のソーセージ丼』なんかは、予想以上で。なんでコレがこんなにバズるの?って思いました」

 かつお節を混ぜたごはんにソーセージと目玉焼き、刻みのりをのせ、しょうゆと「味の素」2振りで食すレシピ。味変(あじへん)にマヨネーズ。

 筆者の自宅の冷蔵庫に「シャウエッセン」も卵もあったのでやってみたが、視聴者目線で言うと「なんでコレがこんなにうまいんだ」と突っ込みたくなるおいしさだった。

年収10倍

 4年前にお会いしたときは「会社員時代の年収300万円が数十倍になったが、今も役員報酬はやっぱり300万円」と聞いた。

 お金を積み上げることに人より興味がなさそうな雰囲気だった。

 今回のインタビュー前に「NG質問なし!」と言ってくれたので今の年収を聞くと、税理士のアドバイスもあって「月250万円、年3000万円くらい」とのこと。

 年収は4年で10倍の大幅アップである。大好きな料理の腕を振るい、いっぱい稼ぐ。誰もが憧れる生活を実現しているように見える。

 もう仕事を辞めても一生遊んで暮らせるのでは?

次のページ 性格はクソ悪いです