2021年7月1日、ウィリアム皇太子とヘンリー王子はロンドンのケンジントン宮殿のサンクン・ガーデンで、母ダイアナ妃の銅像の除幕式に出席した(photo ロイター/アフロ)
2021年7月1日、ウィリアム皇太子とヘンリー王子はロンドンのケンジントン宮殿のサンクン・ガーデンで、母ダイアナ妃の銅像の除幕式に出席した(photo ロイター/アフロ)

2人の子どもは王族として公務を

 もし、当日、チャールズ国王とヘンリ―王子一家の写真撮影が実現すれば、王子一家に計り知れない価値を与えることは間違いない。将来、2人の子どもには王族として公務をする選択を与えたいと考えているヘンリー王子夫妻にとって、またとないチャンスになるだろう。つまり、自分たちの完全な公務復帰はかなわなくても、子どもに関して野心的な姿勢は崩していないのだ。

 もちろん、アメリカに住みながらも、王室の重要なイベントに招待されたいという希望は諦めてはいない。例えば、国王の公式誕生日、ロイヤルアスコットなどだ。メディアの注目を浴びれば、彼らのビジネスなどに都合の良い展開が待つと踏んでいる。

 一方、メーガンさんのポッドキャストはシリ―ズ1だけで終了した。「女性起業家の告白」がテーマで、会社などを起こし成功した女性にメーガンさんがインタビューをするという内容だったが、「ゲストがよく知らない人ばかり」「いつの間にか終わっていた」「これまた1シーズンだけの失敗作」とされている。

カナダ・バンクーバーで開催されたインヴィクタス・ゲームズ・バンクーバー・ウィスラー2025の会場に姿を見せたヘンリー王子とメーガンさん(photo BACKGRID USA) 
カナダ・バンクーバーで開催されたインヴィクタス・ゲームズ・バンクーバー・ウィスラー2025の会場に姿を見せたヘンリー王子とメーガンさん(photo BACKGRID USA) 

メーガンさんのポッドキャストはシーズン1で終了

 それに対してメーガンさんは、ブランド「アズ・エバー」に集中するために自分の意思で幕を引いたと主張。「ポッドキャストは忙しすぎる。ただファンは続きを待ち望んでいるので、私の“女性創業者としての旅”の後半で再開します」と約束している。

 その「アズ・エバー」だが、4月に続いて6月20日に再び販売を開始した。新商品はアプリコットスプレッドとオレンジブロッサムのハチミツ。そしてまた全10商品があっという間に完売したという。 メーガンさんは、「もう、信じられません。フラワースプリンクルは大ヒットになるとわかっていたので在庫を多くしましたが、それもとっくに売り切れたんです」と笑顔で語っている。もちろん、「メーガンはこのまま“完売ゲーム”を続けるつもりだろうか」「ストックが少ないことは間違いない」など皮肉る声は上がっている。

新作ワインの発売日はダイアナ元妃の誕生日

 同ブランド初のアルコール飲料のロゼワインは7月1日に発売予定だ。ワインの登場を「とても楽しみ」と歓迎する声もあるが、この日は1961年7月1日に生まれたダイアナ元妃の誕生日で生きていれば64歳になる日だ。ウィリアム皇太子をはじめとして、元妃をしのぶ大切な日と捉える人も少なくない。「わざわざこの日にぶつけるとは、メーガンは王室のカレンダーに沿って生活しているのか」と批判されている。なおメーガンさんは、ダイアナ元妃のことを「知り合う機会があればよかったのに」とヘンリー王子に話したことがあるそうだ。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

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