![[撮影:蜷川実花/hair & make up yuka(JOUER)/styling 井元文子 鼓 裕花/costume AYNE TOKYO shushujojo BaA UNOAERRE JAPAN]](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/0/9/846mw/img_09bd9ff8dfe2564f2762e4212d58c34b3016183.jpg)
宇宙中の人を笑顔にして幸せを届けたい──。自身が目指すアイドル像に向かって日々邁進する中、演じた役柄を通して多くのことを学んだという。AERA 2025年6月30日号より。
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──公開中の映画「君がトクベツ」では誰もが知る国民的アイドルグループ「LiKE LEGEND」(通称・ライクレ)のリーダー、桐ヶ谷皇太を演じた。監督から最初に言われたことがある。
「皇太は大橋和也やから大橋和也が思うことを隠さず存分にやって」と。それで結構気が楽になりました。僕自身、原作漫画の大ファン。撮影が始まる前はいろいろ考えていたんですけど、あんまり皇太像を作り込むよりはホンマに等身大でやったほうがいいんかな、と。皇太と一体化して撮影が進んでいった感じです。
皇太は「世界中の人を笑顔にしたい、元気にして背中を押したい」と、本気でアイドルという仕事に向き合っていて、そのためにはどんな努力も惜しまない人。自分がつらいときも、実は心の底に抱えている過去の傷も表には出さず、いつも笑顔で誰に対しても真摯に対応して、僕が目指すアイドル像そのものなんです。皇太に出会ったことですごく勉強させてもらいました。ただ僕は「宇宙中の人を笑顔にして幸せを届けたい」とよく言っているので、規模だけで言うと皇太より志が大きいんですけどね(笑)。
楽しい空気作りを
──過去のトラウマからイケメン嫌いになった陰キャ女子、若梅さほ子(畑芽育)と、誰もが知る国民的アイドルグループの愛されリーダーのまさかの出会いで、あまたの女子が憧れてきた、スターとの恋愛模様が展開していく王道ラブストーリー。しかし、さほ子のクセの強さで笑えるシーンも満載だ。W主演を務めた畑芽育には俳優として大いに刺激を受けた。
お芝居中のさほ子の表情管理がすごいんですよ。クスッと笑っちゃうような、いろんな表情や動き方をされるんですけど、でもちゃんと一つひとつの感情が伝わってくる。演技も自然で、なんか純粋に「すごいな」と圧倒されました。あと演技に対しての熱さを感じました。自分が違うなと思ったら、納得するものができるまで「もう一回お願いします」と言える、そういうところにも刺激を受けました。僕がやったことは……まぁ、一つ自信をもって言えるのは「楽しい空気作り」かな。楽しいほうがいいじゃないですか(笑)。けど、僕がちょっとしんどいときはそこも畑さんがフォローしてくれて、頼りになる方とW主演でやれたのは、すごくありがたかったです。