世界中で大人気の児童小説「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の実写映画が12月13日に公開されました。映画オリジナルキャラクターである小学校の先生役で出演している大橋和也さん(「なにわ男子」)に、もし小学生ならどんな駄菓子を食べたい?など、いろんなお話を聞きました。小中学生向けのニュース誌「ジュニアエラ2024年12月号」(朝日新聞出版)からお届けします。

――大橋さん演じる小太郎先生はオリジナルキャラですね

 ええ。しかも「ストーリーテラー的な存在」と聞いて、言葉の意味はわからなかったけど(笑)、俺、かっこいい役すんねやと思いました。でも先生役はちょっと緊張しましたね。生徒が多かったんで。先生ってめっちゃ大人なイメージがあって……。僕は精神年齢がすっごく低いので、精神年齢を上げなあかんな、と思いました(笑)。

――どうやって精神年齢を上げたんですか?

 撮影に行くと子役の子たちがめっちゃかわいいんですよ。でも本番が始まったら顔つきがコロッと変わって。それにも感化されたし、子どもたちと話してると父性とか母性みたいなものが芽生えて自然と大人の気持ちになれました。ほかにも、僕は字が丸っこいんですけど、監督に指摘されてカクカク書くようにしたり、髪も先生らしく黒くして前髪を上げたり。あまりない体験でスースーするし、デコから役に入れた感じもありました(笑)。

――銭天堂の駄菓子は願いをかなえてくれますが、大橋さんが小学生なら、どんな駄菓子を食べたい?

「もてもてもち」!(食べるとモテモテになるもち菓子)。小2からダンスや歌をやって、小学生ながらパーマもかけてたんですよ。走るのも速くてリレーでは最下位で回ってきて3人も追い抜いた。でも全然モテなかったので、ガッツリモテたいです。「もてもてもち」欲しいです。

――小太郎先生は周りの人を大切にしている好青年。大橋さんが周囲の人に対して心がけていることは?

 まず、自分から楽しいと思って行動する。自分がテンション上げて笑顔でいたら一緒にいる人たちも笑顔になってくれるので。挨拶もそう。初めての人にしゃべりかけるのって難しいじゃないですか。でも挨拶は、なに言うか考えなくていいわりに、それで印象が決まる。僕もね、面識のない知らん後輩でも大声で挨拶されたら「元気やなぁ」とうれしくなります。それは関西の伝統で身についたものだと思う。

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大道絵里子
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