AERA 2025年6月30日号より
AERA 2025年6月30日号より

人を否定したくない

──皇太はいつもキラキラの笑顔で過剰なファンサービスを繰り出すキャラだ。しかし、出会ったばかりのさほ子に「誰もが自分を好きになると思ったら大間違いだ!」と言い放たれると、メソメソと落ち込む一面も。そんな弱さも皇太の魅力の一つだが、大橋自身はどうなのだろう。

 僕も人に嫌われるの、めっちゃ嫌です。もう、僕に携わってる人は全員、僕のこと好きやと思って、それを前提に接しているんで(笑)。もちろん大橋和也の存在を知ってファンになってくださる方もいれば、そうはならない方もいらっしゃると思うんですよ。人っていろんな考え方があってよくて、僕、あんまり人を否定したくないタイプなので、そういう意見も「自分が気づけなかったところを言ってくださってんねんな、ありがとうございます」と肯定的に前向きに受け止めたい。……ま、全然、落ち込みますけどね(笑)。でも皇太も全く同じように対応しているシーンがあって、やっぱり似てるなと思いました。

──心無いスキャンダル報道に巻き込まれ、グループが存続の危機に瀕したとき、ファンの応援が皇太に力を与える。ファンに力を与えてもらった経験を尋ねると「そんなん、いつもですよ」と即答した。

 僕、10分に1回くらいエゴサするんですけど、ちょっと心がしんどいなってときは特にエゴサします。ファンの方って僕自身でも気づかへんかったような良いところを「かわいい」とか「すごくよかった」とか発見して発信してくれるんです。それも表面的なことだけじゃなくて、内面を注意深く観察してくださって前向きなことを書いてくれる。以前、僕の存在自体に「勇気をもらえた。背中を押してもらった」と書いてくれてる方がいて、その言葉に僕自身が背中を押してもらった。ものすごい活力になりました。アイドル活動しててよかった、これからも続けたいなって。

 ちなみにエゴサだけじゃなくて、僕の「ちびぬい」を置いて「今日はこんなもの食べたよ」みたいな投稿とかも全部見てます。なるほど、こういう方たちが応援してくれてるんや、みんな可愛いな、フフフって(笑)。

(構成/ライター・大道絵里子)

AERA 2025年6月30日号より抜粋

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