沢村は2021年から2年間メジャーでプレーした後にロッテに復帰したが、23年は防御率4.91と低迷。昨年は15ホールド、防御率3.34と少し持ち直したものの、今年はここまでわずか6試合の登板にとどまっている。来季もユニフォームを着続けるためには残りのシーズンでのアピールが必要となりそうだ。
坂本ともに世代を代表する野手・柳田悠岐(ソフトバンク)も近年は怪我に苦しんでいる。一昨年は163安打を放って最多安打のタイトルを獲得。健在ぶりをアピールしたが、昨年はわずか52試合の出場で53安打に終わると、今年も開幕早々に自打球で右足を痛めて離脱。現在も実戦復帰を果たすことができていない。2020年から7年契約を結んでおり、試合に出場することさえできればまだ結果を残しているが、チーム内のライバルも増えているだけに今後もレギュラーの座は安泰とは言えないだろう。
かつては打てる捕手の代表格だった会沢翼(広島)も過去2年間は打率1割台と低迷。今年も坂倉将吾の怪我もあって開幕当初はスタメン出場する機会は多かったが、結果を残せずにベンチを温める日々が続いている。数少ないチャンスでアピールできなければ、進退問題が浮上する可能性も高そうだ。
ただその一方で、まだまだ健在ぶりをアピールしている選手がいるのも事実だ。先日公開した『中日の39歳右腕、140キロ台後半ストレートは健在! 密かに復活傾向の“元主力”ベテラン選手たち』でも取り上げた石山泰稚(ヤクルト)は、開幕から11試合連続無失点を記録。抑えの座を自らの力で取り戻している。過去2年は怪我に苦しんでいた大野雄大(中日)もここまで6試合に先発して、1勝2敗ながら防御率3.14と悪くなく、5試合で5回以上を投げ切るなど復活をアピールしている。
さらに野手でさすがの活躍を見せているのが宮崎敏郎(DeNA)と秋山翔吾(広島)の2人だ。
宮崎は開幕からなかなか調子が上がらず、5月2日には一度登録抹消されたが、同16日に一軍に復帰するとそこからはヒットを量産。打率も3割近くまで上昇している。