グラウンドで大谷翔平(右)とあいさつを交わす鈴木(日刊スポーツ)

鈴木が大活躍してもテレビは「大谷がメイン」

 メジャーを取材する日本の民放テレビ関係者も複雑な表情を浮かべる。

「我々メディアに責任があるんですけど、どうしても大谷の陰に隠れて鈴木の扱いが小さくなってしまう。鈴木が大活躍した時に売り込んでも、上司に『大谷をメインで取り上げる』と言われたことが何度もありました。大谷一色の報道に、鈴木は『翔平がいてくれるので目立たなくてすむ』と気にしていない様子ですが、申し訳なさがあります」

 鈴木と大谷は同学年で、気心が知れた仲として知られる。メジャーを代表するスーパースターとなった大谷は今年も本塁打数でリーグトップを走るが、打点トップの鈴木も今年の活躍は決して負けていない。「日本のメディアでもっと注目されるべき」。米国人ライターがそう指摘するほど、鈴木の活躍はメジャーでも特別なものになっている。

(今川秀悟)

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