
26日放送の「帰れマンデー見っけ隊!!3時間SP」(テレビ朝日系・午後7時)は、「秘境グルメ旅」と「帰れま10」の特別編。「帰れま10」に俳優の山本耕史が初参戦する。築地で一番おいしい魚屋さんの直営店のTOP3に選ばれたお店を巡って売り上げ1位メニューを当てるが、果たして、「帰れる」のだろうか? 初参戦の山本耕史にまつわる過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2024年8月17日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。
【写真】「夫として父としてたくましくありたい」と語る山本さん
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役を演じないでその人になりきる――。俳優にとっての永遠の課題をさらりとこなしてしまう印象がある。彼の演技はどのように生まれるのだろう。
興味のある「かっこいい」ものをやっている
「どんな役でもギリギリまで何も用意しないでその場でパンッと決める」。
彼のその言葉を鵜呑みにすることはできないが、確かに器用な人だ。ギターや歌、ものまね、けん玉、料理……となんでもござれ。趣味の筋トレが高じてパーソナルトレーナーの資格も取った。努力を努力と思わない人なのだろう。こうした勤勉さ、器用さが演技につながらないはずはない。
「なんでもできますよね」と水を向けると、「自分が興味のある『かっこいいな』と思うものを、やっているだけなんです」と笑った。
「自分がやったことないものを人がやっているのを見たときに『これ、できるかも』『これはできないな』と、なぜかわかるんですよ。できなさそうなものにはそもそも手を出しません。スキーやゴルフのように、どこかへ出向いて勉強しなければうまくならないこともあまりやらないですね。僕は家でできるものがいい。1人で修得していくタイプなんです」
タップのステップもまず家で研究
役づくりも同じだという。
昨年出演した音楽劇「浅草キッド」の深見千三郎役では、タップダンスが必要だった。稽古初日に見て「これを僕がやるの?」と青ざめた。ステップが早すぎて目で追えず何をしているか、理解できない。先生のステップを録画してもらい、家に持ち帰った。
「録画をゆっくり見直しては、『ここで蹴って次にいくのか』とひとつずつ理解していく。僕にとっては一人で分析するのが習得の1番の近道。それができるようになると次の壁が出てきますが、そこは先達に聞く。『ここまではできるようになったんですが、ここができない。なぜですか?』って。『多分、体重の位置がこっちだから』と、今度は足元ではないところを修正していただく。なにごとも最初は自分で研究する時間が必要なんです」