7位:小島亨介(柏レイソル←アルビレックス新潟)
日本代表招集歴を持ち、働き盛りの28歳のGKは、期待通りに加入1年目から守護神としてハイパフォーマンスを続けている。セーブ力に加えてビルドアップ時に発揮する足元の高い技術が大きな特徴であり、自身のプレースタイルがリカルド・ロドリゲス監督が志向するポゼッションサッカーに完璧に合致している。後方からボールを繋ぐスタイルの中では欠かせない人材。現在2位の柏の中で、小島の獲得は非常に大きかった。
6位:小泉佳穂(柏レイソル←浦和レッズ)
左右“両利き”の正確なキックと高いパスセンスを武器とした上で、豊富な運動量と優れた戦術眼で常に相手の嫌な位置に入り込みながらハツラツとプレーし、柏の攻撃の潤滑油となっている。浦和時代にもリカルド・ロドリゲス監督に重用されていた存在であり、開幕前から期待値も高いものがあったが、現在の働きぶりはハッキリ言って“期待以上”だ。覚醒したとも言える。
5位:久保藤次郎(柏レイソル←名古屋グランパス)
プロのキャリアはJ3藤枝からでJ1の名古屋と鳥栖に在籍した2年半は継続した働きができなかったが、今季はここまで右ウイングバックのレギュラーとしてリーグ戦全17試合(スタメン14試合)に出場している。特徴はスピードと献身性。今季のスプリント回数362はリーグ3位、総走行距離186.7kmは同5位で、チャンスクリエイト総数は同4位にしてチームトップの数字。獲得時の注目度を考えると、小島、小泉以上に“アタリ”だと言える。
4位:須貝英大(京都サンガF.C.←鹿島アントラーズ)
久保同様に“走っている”のが、この男だ。J2甲府での3年半で頭角を現してJ1鹿島に引き抜かれるも力を発揮できずに苦しい時期を過ごした。だが、今季は主に右サイドのSB&WBとして全18試合(スタメン15試合)に出場。今季のスプリント回数390はリーグ断トツのトップで、総走行距離182.1kmはチームトップ(リーグ7位)。ここまで4アシストと得点にも絡んでいる。獲得当初は両サイドのバックアップ的な位置付けだったが、今やリーグ3位に躍進中のサンガを象徴する一人になっている。