
熱戦が続くJ1リーグは大混戦の序盤戦を経て中盤戦に突入している。徐々に上位と下位の差が開き、各チームの今季の陣容が固まってきた中、新加入選手たちの働きも目立っている。そこで彼らの獲得時の「注目度」や「期待値」を大きく上回る活躍を見せている選手たちをベスト10方式で選びたい。今季ここまでの“アタリ補強”は誰だろうか。
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10位:ダニーロ・ボザ(浦和レッズ←ジュベントゥージ)
高さとスピード、そして足元の技術を兼ね備えた万能型CB。沖縄キャンプ終盤の1月末の加入発表となったが、リーグ開幕戦からスタメンフル出場を継続し、試合を重ねる毎に連携もアップしてきた中でプレーの安定感を増している。補強の目玉であるマテウス・サヴィオが活躍するのは当然であり、期待通り。未知数な部分もあったボザの働きぶりは、浦和にとって大きな“アタリ”だと言える。
9位:加藤聖(ファジアーノ岡山←横浜F・マリノス)
J1初昇格クラブの左ウイングバックとしてレギュラーに定着しているレフティ。J2長崎から2023年夏に横浜FMに移籍したが、在籍1年半でリーグ戦出場13試合のみ。それ故に岡山加入時点での注目度は低かったが、今や精度の高い左足クロスと豊富な運動力でサイド攻撃のキーマンとなっている。右サイドの佐藤龍之介も活躍中だが、彼はアンダー世代代表として注目されていた存在だ。“アタリ補強”としては加藤を選びたい。
8位:安藤智哉(アビスパ福岡←大分トリニータ)
愛知学院大学からJ3今治、J2大分とステップアップを果たしてきた身長190cmのCB。今季が自身J1初挑戦でチーム始動前の序列は控えだったが、荒削りながらも気持ちのこもったプレーで今や守備の要として、さらにセットプレー時の得点源としても欠かせない存在となり、サポーターからも愛されているいる。今季のJ1のCB陣の中で最大の発見と言っても良く、安藤を獲得した強化部は称賛されるべきだ。