さらに海外で万博が開催された年にも、ロッテは好成績を残している。
金田正一監督就任2年目の74年、4年ぶりのリーグVとロッテとして初の日本一を達成しているが(球団初の日本一は毎日時代の1950年)、同年はアメリカ・ワシントン州スポーケンで万博が開催されている。
また、西村徳文監督就任1年目にクライマックスシリーズ(CS)を経て、史上初のシーズン3位から“下剋上”日本一を達成した2010年は、上海万博の開催年だった。ロッテになってから優勝、日本一になった年にいずれも国内外で万博が開かれているのは、偶然の一致にしても、マリーンズファンにとっては心強い吉例と言えなくもない。
今季は13勝22敗の最下位(5月15日現在)と精彩を欠くロッテだが、まだシーズン開幕から2カ月足らずなので、挽回のチャンスも十分ある。また、1970年以外の3度の栄冠は、いずれもプレーオフやCSから勝ち上がって手にしたもの。大阪万博、愛知万博に続いて大阪・関西万博開催年にも「2度あることは3度ある」の快事が実現するかどうか、今後の巻き返し次第だ。
(文・久保田龍雄)
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