神宮球場は都会のど真ん中にあって、オープンエアーというか、屋外球場であることが最大の魅力だと思うんです。
99年間に渡って積み上げられてきた歴史もある。大学野球の聖地とも言われていますし、もちろんプロ野球ではヤクルトスワローズが本拠地としているし、空いている時間には一般の方も草野球で使うことができる。年間400とか450試合も行われている、都会の真ん中にある野球の聖地なんです。 個人的にも足繫く通っている球場でもあるから、長谷川一個人の聖地でもあるという思いで、今も通っています。

選手もファンも、今までとは違う思いで……
編集者:もうすぐ99周年となる2025年のシーズンはヤクルトファンにとって特別な一年になるかと思うんですが、最後に今シーズンに期することがありましたら伺いたいのですが。
長谷川:今年のスワローズはシーズン開幕前に訃報が相次いだんです。ファンももちろんですが、選手たちもさまざまな思いを持って臨むと思うんですね。
選手たち自身は今年が神宮99周年だからとか、来年が100周年だから、という意識はそれほどないと思うんですけれども、やはり選手にとってもファンにとっても、今までとは少し違う思いで神宮球場でプレーをしたり観戦したりする部分もあると思う。節目の年を前に、どういう年になるんだろうな、というのはちょっとワクワクしているところです。
開幕後、苦しい戦いが続いていますが、それでも神宮球場に通い続けています。そのたびに、今年が99周年であること、来年が100周年であることを意識しています。
「この景色も見られなくなるときがくるのだな……」、ついついそんな感慨を抱いてしまいますね。
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