「『打つ方は任せています』という吉井監督のコメントも非難を浴び始めている。同監督は投手コーチ時代に投手を守ることで有名だったため、責任転嫁に取られている。『監督になって人が変わってしまったのか?』という声すら聞こえる」(在京テレビ局スポーツ担当者)
「(寺地とか)打てる選手を左右関係なく使うべき。選手はみんな精一杯やっていると思うけど、ポテンシャルがないだけだから(打てない)。打てないことに特効薬はないから……」と球団OB里崎智也氏は、自身のYouTubeチャンネルで現状を憂いている。
しかし、絶望的に打てない攻撃陣とは対照的に、投手陣では素晴らしい素材も出始めた。ローテーション入りしている田中晴也(高卒3年目)、ブルペンでも木村優人(同2年目)、中森俊介(同5年目)など、将来の球界を背負えそうな好人材がいる。
「仮に佐々木朗希(ドジャース)がいたら、球史に残る強力投手陣を作れていたはず。攻撃陣の問題はこの先も残るが、“VISION 2025”の方向性は間違っていなかったと思う。掲げた年(2025)が少し早過ぎたということ」(在京テレビ局スポーツ担当者)
「野手で近年のチームを引っ張ってきたのは角中勝也(5月25日に38歳)、荻野貴司(10月21日に40歳)のベテラン2人。グレゴリー・ポランコ、ネフタリ・ソトの大砲2人も、NPB歴が長くなり研究され尽くしている。投打共に若手選手の底上げを図るしかないので、3~5年は時間が必要かもしれない」(在京球団編成担当者)
どのような世界でも状況に応じて、ビジョンとテーマの設定時期を変更することはあることだ。「“VISION 2030”を再設定します」と掲げても、灯りが見え始めている現状なら逆風も少ないのではないか。
「本拠地・ZOZOマリンはイベントをやったりして最高の球場になった。でもプロチームとしては結果も大事。安くないチケット代を払って足を運んでくれる人も多い。ビジター球場を含め、全国に応援してくれるファンもいる。“VISION 2025”に固執するのではなく、明るい未来への方針を示してもらいたい」(ロッテOB)