ヤクルト・村上の復帰はいつ?
この記事の写真をすべて見る

 セ・リーグ、パ・リーグともに大きく抜け出すチームがなく、混戦となっている今年のプロ野球。今後の展開を考えるうえで重要になってくるのは故障者の動向ではないだろうか。開幕前から出遅れている選手もいれば、開幕後に離脱した選手もいるが、チームの成績に大きな影響を与える主力で、現在離脱している選手について改めてまとめてみたいと思う(成績などは5月1日終了時点)。

【写真】岡本でも村上でもない…他球団の首脳陣が語る「最も嫌な4番打者」はこちら

 セ・リーグで真っ先に名前が挙がるのが村上宗隆ヤクルト)だ。開幕前から上半身のコンディション不良を訴えて二軍スタート。4月17日の阪神戦で一軍復帰を果たしたものの、試合中に故障が再発。わずか1試合の出場で再び二軍調整となっている。故障の詳細については明らかにされていないが、スイングした後の様子を見るとわき腹を痛めている可能性が高い。わき腹の故障は投手も野手も癖になることが多く、そういう意味でも実戦復帰には慎重にならざるを得ないと言えそうだ。

 同じヤクルトでは塩見泰隆、長岡秀樹の2人もともに膝を痛めて離脱している。特に塩見は4月9日に手術を受けたことが発表され、復帰時期も未定と言われており、最悪の場合はシーズン中の復帰も難しい状況だ。長岡も手術は回避したと発表されたものの、歩くのも困難だった様子を見ると長引く可能性が高い。少なくとも前半戦の間は、今いるメンバーで何とかやりくりしていくしかない状況と言えるだろう。

 ヤクルトの3人についてはかなり厳しい状況だが、セ・リーグの他球団については徐々に故障からの復帰が見えている選手が多い。広島では正捕手の坂倉将吾がキャンプで右手中指を骨折。3月5日には手術も受けていたが、順調に回復して4月29日には一軍復帰を果たした。最初の2試合は代打での出場だったものの、5月1日の巨人戦でスタメン復帰。いきなり田中将大から先制打を放っている。

 昨年日本一に輝いたDeNAでは、主砲のオースティンが下半身のコンディション不良を訴えて4月6日に登録抹消。その後は二軍での調整が続いていたが、25日のロッテとの二軍戦では4番・ファーストで出場し、攻守ともに元気なところを見せている。これまでも度々怪我で長期離脱を繰り返してきただけに楽観視はできないが、順調にいけば5月には一軍に合流する可能性も高いだろう。

次のページ ソフトバンク最下位の要因