首位を走っているオリックスも宇田川優希、吉田輝星、小木田敦也のリリーフ投手3人が相次いでトミー・ジョン手術を受けて長期離脱となっている。ただ、わき腹を痛めて出遅れていた正捕手の森友哉が既に二軍で実戦復帰しているのは大きな救いだ。打線は4割以上の打率をマークしている太田椋を筆頭に調子の良い選手が多いだけに、ここに森が加わればさらに強力になることは間違いないだろう。
こうして見てみるとやはり故障者が多いチームが苦しんでいることは明らかであり、中には今シーズン中の復帰が難しい選手も少なくない。故障者が多い中でどうやりくりしていくかというところに首脳陣の手腕が問われることになりそうだ。また逆に言えばこれまで出場機会が少なかった選手にとってはチャンスなだけに、故障者の穴を埋めるような新星が飛び出してくることも期待したい。
(文・西尾典文)