
「結婚してから兄は変わった」
一方、兄のウィリアム皇太子は和解に応じる姿勢は全くない。そうした兄について王子は業を煮やしており、「結婚してから兄は変わった」と嘆く。ウィリアム皇太子とヘンリー王子は両親の不安定な結婚生活の中で育ったが、キャサリン妃(43)の実家ミドルトン家はとても家族仲が良く支え合っている。ウィリアム皇太子は、温かいミドルトン家を理想の家庭として尊敬してきた。「皇太子にとって、ミドルトン家と出会ったことは最高に幸運だった」と評する王室関係者もいる。だが、いまヘンリー王子は「ミドルトン家の義理の両親への兄の執着は理解できない」と話し、自分の疎外感を訴えているという。
ヘンリ―王子は現在アメリカに親しい友人はなく、インビクタスゲーム関連以外にはこれといってすることもない。前述の英王室専属カメラマンは、「離脱から5年が過ぎて、王子はいま父に思い切り抱きしめてほしいのだ。国王は彼に救いの手を差し延べるべき」と主張する。
メーガンさんはビジネスに邁進中
悩みが深くなるばかりのヘンリー王子だが、妻のメーガンさん(43)が王子を慰めているかというと、そうでもないらしい。彼女はとにかく忙しくて「アズ・エバー」の立ち上げにあたって、「何日も眠れない夜を過ごした」「一か月前は梱包や箱のことばかり考えていた」と自分の努力をアピールしている。にも関わらず、目玉商品である「ラズベリー・スプレッド(ジャム)がぬるぬるして、ベビーフードのよう」などの酷評を受けてしまった。それでもメーガンさんは、「高級感がありながら、より手に取りやすい価格です。すべて完売しました」と胸を張っている。
そんなメーガンさんは最近「女性創業者の告白」がテーマのポッドキャストも開始した。だが、第一話が「胃が痛くなるほどひどい」と評判が悪いことから、現在暮らしているモンテシートの隣人で女優のジェニファー・アニストン(56)に出演を依頼。アニストンは、かつてアメリカの雑誌で嘲笑されたメーガンさんに「多大な共感を持つ」と同情を寄せたことがあった。

エクスプレス(オンライン)によると、ポッドキャスト番組には有名なゲストが必要だとメーガンさんは考えている。「アニンストンに続き、オプラ・ウィンフリーやケビン・コスナーなどを呼びたい」とし、彼らが出演さえすれば、視聴率の大幅アップは間違いないと固く信じている。
メーガンさんは以前ネットフリックスのテーマとしてキャサリン妃が熱心に進める「子どもたちのための初等教育推進活動」を取り上げたいと考え、キャサリン妃に申し出たことがあった。「必ずあなたのためになる」と強調したそうだ。キャサリン妃からは何の返答もなかったが、今回のセレブへの声掛けも空振りに終わるだろうか。
(ジャーナリスト 多賀幹子)