
先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA DIGITAL」で2025年4月20日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。
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「王子をそろそろ王室に戻してやって」
「最近の王子の苦しみを見ていられない。そろそろ王室に戻してやっても良いのでは」。ヘンリー王子(40)を子どもの時から身近で見てきた英王室専属カメラマンが先日、王子の王室復帰を進めるように訴えて波紋を呼んでいる。
これは、ヘンリー王子が慈善団体「サンタバリー」のパトロン職を辞任したことを受けたのだろう。ヘンリー王子は、理事長のソフィ―・チャンダウカ博士から「王子から人種差別、女性差別などを受けた」と糾弾され、すっかり落ち込んだといわれる。
そんなヘンリー王子は、4月8日と9日にロンドンの控訴院に出廷した。イギリス滞在中の警備レベルが下がったことを不服として裁判を起こし、その申し立てが退けられたことに対して控訴。審理が続いているためだ。
ヘンリー王子は、イギリスでの警備について、「父こそ、この悪夢に終止符を打つことができる唯一の人物だ」と強調している。チャールズ国王が手を打てば、警備問題は簡単に解決するとの考えだ。だが、英王室側は「王室が司法手続きに仲介することは不適切」と答えているだけだ。

兄ウィリアム皇太子の自宅近くに宿泊
控訴院に出廷するためにイギリスに滞在したヘンリー王子だが、このとき注目されたのは、ヘンリー王子の宿泊地だ。王子が選んだのはバークシャー州にあるコーワース・パーク・ホテル。五つ星の名門だが、場所はウィリアム皇太子一家が住むアデレード・コテージから車ですぐの距離だ。宿泊日時は、王子の警備会社を通じて皇太子(42)に知らされたという。
わざわざ皇太子の自宅の至近距離にホテルを取るのは、和解の申し出であると見なされた。ヘンリー王子は兄に「僕はすぐそばにいる。問題解決のために2人で努力をするのはどうだろうか」と呼びかけたのだ、と王子の友人らは口をそろえる。さらに友人らは、王子が「王室生活の中で感じた自分の暗い部分を著書などで浄化したのは、正しかった」と話していると証言している。
ヘンリー王子の言動ににじむ王室への想い。先日、ウクライナを訪問して、戦争で負傷した兵士らを見舞ったのも現役の王室メンバーであることを装ったわけで、それは「王族に戻りたい」という強いアピ―ルに違いない。