では、大和言葉の一例をご紹介しましょう。
いかがでしょうか。こういった柔らかな大和言葉をビジネスメールや会話で使うと、丁寧だけれども堅苦しくない、でも配慮があるといった印象を与えます。相手への敬意を示すことができ、さらにあなた自身や会社の品格まで高めてくれます。
柔らかな言葉を使うことは、物腰の柔らかさにも通じます。より配慮が必要な相手に対応するときにはぜひ使っていきたい言葉です。
ビジネスにはさまざまな場面があります。どういった言葉を使えばよいかということは、状況によって異なるでしょう。より柔らかな心遣いを伝えたい場合には、ぜひこうした大和言葉を活用してみましょう。
格段に印象がアップする!
「恐れ入ります」は万能の言葉
いつも「すみません」と話しかけてくる、何か注意すると「すみません」と謝る、手助けしたときも「すみません」と頭を下げる。そんな人が周りにいませんか?
「すみません」はとても便利な言葉です。依頼や呼びかけ、謝罪、感謝などさまざまな場面で使うことができるため、つい口にしてしまう人は多いのではないでしょうか。
ですが、「すみません」という言葉は、ビジネスシーンではカジュアルすぎます。メールや目上の人との会話にはあまり向いていません。
「すみません」の代わりに、目上の人と接するときに使えて、印象もアップする表現として、「恐れ入ります」という言葉があります。「恐れ入ります」は大和言葉でもあるので、柔らかさや品も出ます。
「ご尽力いただきまして誠に恐れ入ります」「ご連絡いただき恐れ入ります」のように、お客様や目上の人の行為に対して感謝の気持ちを表すときに使うことができるのはもちろん、「恐れ入りますがご連絡をいただけますか」「恐れ入りますがご確認いただけますでしょうか」のように、迷惑や手数をかける場合に用いると、「申し訳ないのですが」という気持ちを滲ませることができます。
「すみません」を使うより、格段に印象がよくなります。