「投手陣には明るい未来が多い」(在京球団編成担当)と言われる。2023年ドラフト1位右腕の草加勝がトミー・ジョン手術を経て、マウンドで投げ始めた。同24年1位左腕の金丸夢斗は投げるたびに評価を高め、一軍デビューが早くなりそう。そして同18年1位の根尾昂も、中継ぎとして生き残る道が見え始めたようだ。だからこそ、攻撃陣の踏ん張りが必要不可欠だ。

「個人が数字を上げるのが大事なんだけど、個人プレーでないことを頭に入れておけ」(井上監督)と、開幕戦前の選手に話したという。今の状況になることを予測しての発言ならば、井上監督は大変な「名将」になれるかもしれない。打線復調と投手陣のへばりのどちらが早くなるのか、中日のこの先に注目したい。

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