結婚を経験してから大好きだった仕事への情熱を失ってしまったと話す33歳女性に、鴻上尚史が「大切なことの変化」だと伝えたその真意とは

　たった一社だけでも仕事を細々と続けていくとか、「3年ぐらい休んだ後、また頑張ります」とアナウンスをして回るとか、仕事をしていなくてもスキル向上のために隙間時間で描き続けるとか、ホームページを設けてできる範囲で作品をアップしていくとか、（すみません。イラストレーターの仕事に詳しくないので、想像で書いています）とにかく、「仕事が二番目に大事」な時期にできることをするのがいいと思うのです。

　ブランカさん。「やんちゃで手はかかりますが夢のようにかわいく、笑っているところを見ると幸せです」という時期は、その感覚を心の底から味わうことをお勧めします。やがて、「あんなに可愛かったわが子はどこへ？」と思う時期が間違いなくきます（笑）。嘘だと思ったら、子育てが終わった人達に聞いてみて下さい。みんな「可愛いのは今だけよ」というはずです（汗）。

　そんな「夢のような」時期に、仕事について焦るのは、気持ちはよく分かりますが、とてももったいないと思います。今は、子育ての幸福に全身で浸りながら、やがて来る「子離れ」の時期に向けて、無理をせず、できる範囲で準備するのはどうでしょうか。

　ブランカさん。そんな時期ははるか先だと今は思うかもしれません。でも、あっと言う間にやってくると、これまた、子育てを終わらせた人達は言うんじゃないかと思います。

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