
昔の「仕事に対する情熱」を意識していると、「こんなはずじゃない」「どうしたんだ!?」と焦って、苦しんでしまうでしょう。でも、「そうか、今は子供が一番なんだ」と思えば、いろいろと心の整理もつくのではないかと思います。
仕事を辞めた方がいいと言ってるんじゃないですよ。「一番大切ではないと分かった上で、できること」を探したらいいのではないかということです。
それはもちろん、やがて再びやってくる「仕事が一番」の時期に備えるためです。
子供は、一生の「生きがい」にはなりません。人によって違うでしょうが、保育園・幼稚園の卒業する頃か、小学校を卒業する頃か、中学校を卒業する頃か、高校を卒業する頃か、遅くとも大学や専門学校を卒業する頃に、子供を「生きがい」にできない、「生きがい」にしてはいけない時期がきます。
親がずっと子供を「生きがい」にしてしまえば、子供にプレッシャーを与え、子供の自立をさまたげてしまうからです。
親がちゃんと「子離れ」した時に、子供以外の「生きがい」を持っていることは、親と子が幸せな人生を生きるために大切なことだと僕は思っています。
夫は子供と同じように「生きがい」にはできないことが多いですから、仕事や趣味やボランティア活動などでしょうか。
ブランカさんの場合は、仕事ですね。
ブランカさん。「イラスト業界は競争が激しい」から不安になる気持ちは分かるつもりです。僕も、作家・演出家というフリーランスでずっと働いてきました。
ですから、やがて来る「子離れ」の時期に備える方法をいろいろと考える必要があると思います。