2024年1月12日の投稿は日米間の大問題になりかけた。日本国内において居眠り運転で死亡事故を起こした米海軍兵が仮釈放となったことに、「Welcome home Ridge!(おかえり、リッジ!)」と投稿したのだ。
ドジャース時代の2021年には性的暴行疑惑も起こしトラブルメーカーの印象が強い。「細心の注意を払うはずだが、その部分が多少、欠如しているのかも……」(DeNA関係者)という声が聞かれるのも仕方がない。
3月9日、オリックスとのオープン戦(京セラ)では2回二死三塁からボークで1点を失い激怒したこともあった。日米のルールの解釈の違いが原因だが、その後に自身YouTubeで審判批判まで行っている。
「生活をかけて必死でプレーしているので、文句を言いたいのは理解できる。しかしそれをやると、審判や機構から目をつけられて良いことは1つもない。2度目の来日なのでもう少し上手くできればと思うが……」(元DeNA選手)
グラウンド内外で多くの話題を提供するバウアーだが、今は早期の戦列復帰を望むだけだ。開幕投手を務めた左腕・東克樹と共に、左右2枚看板が出来上がればチームにとって心強い。
「グラウンド外のある程度は想定内。それを上回るだけの投球をしてくれれば誰も文句は言わない。早く帰ってきて中四日で回り、リーグ優勝と日本一に貢献してもらいたい」(DeNA関係者)
ギリシャ神話では、「パンドラの箱」を開けたことで中に入っていた悪や不幸が地上に広がってしまう。しかし、箱の中には唯一「ホープ(=希望)」だけが残されていたともされる。バウアーがDeNAにとっての希望になれるかに注目したい。まずはマウンドに戻ってくるのをファン、関係者は待っている。