コンサドーレが2024年4月26日に開いた株主総会での発表では、2023年2月1日から24年1月31日までの売上高が41億1145万円を記録。しかし、試合運営経費等が予想を上回るなどして約4億円の純損失となったという。

「ドーム使用がクラブ経営を圧迫している」と言われる中、今年4月からはドーム利用料金の限度額が1日770万円から850万円(税抜き)へ引き上げられる。また、入場者が2万人を超える場合の1人あたりの加算額についても、385円から425円に変更される。

「ドーム側も切羽詰まった状態なのは理解できるが、同様に苦しむコンサドーレを下に見ている感じにも受け取れる。日本ハムに対しては強気の交渉を行なった結果、出て行かれてしまった。当時のように『(移転を)できるものならやってみろ』の姿勢だと、同様の失敗を起こしかねない」(北海道テレビ局スポーツ担当者)

「コンサドーレはJ2降格の今季、予算規模縮小して挑んでいるはず。選手補強も十二分に行えず、苦戦を強いられている部分もある。同じ道内の企業として助け合う気持ちはないのだろうか……」(サッカー関連メディアの編集担当)

 またドームに対しては、「運営面でもサッカークラブが使用できるスタジアムなのか?」という議論も起きつつある。試合中のゴールで喜んだ選手が、約3m下に転落する事故が立て続けに起きているのだ。

 3月9日、ジェフ千葉・呉屋大翔がゴール裏の看板を飛び越えた後、先にある段差に転落。2019年3月9日には当時札幌に所属していたアンデルソン・ロペス(現横浜FM)が同様に転落している。「選手生命に直結する危険な事案で、対応と危機管理ができていない」(サッカー関連メディアの編集担当)と言われるのも仕方ない。

 3月25日に株式会社札幌ドーム社長・山川広行氏が、6月下旬の株主総会を持って退任することが発表された。「目標としておりました黒字化を達成できる見通しです」とのコメントには各方面からは失笑も起こっている。

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