
新著『会社員を2度クビになった僕が、月100万円を稼げるようになった方法』を執筆した坂口康司さんは、「発達障害であっても、周りからの特別な配慮なしでも、自分の力でより良い生活を勝ち取れる」と言い切ります。逆境を乗り越えた坂口さんに、自らの実体験をふまえた「発達障害でも強みになりうる4つの特徴」を解説してもらいました。
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「こだわりが強い」が武器になる
会社勤めしていた時は、強いこだわりは明らかに弱点でした。
上司の言われた通りに仕事をしているつもりが、悪気なく違うアウトプットになってしまうことが多かったり、若手に求められがちなマニュアル通りに仕事したりすることが苦手でした。
仕事は「守破離」が大事だと言われていますが、若手に求められがちの「守」を全くできていないため、勝手にオリジナリティを出すなんて生意気だと思われたり、人の指示を無視していると思われたりして、問題になることが多かったです。
しかし、こだわりが強いからこそ、他の方には到達しえない高い水準まで成果物を高められるという特徴があります。例えば、クリエイティブな仕事であれば、強いこだわりがあればこそ、質の高い成果物を作ることできると言えそうです。
さらに私の場合、「過集中」という強みも持っているため、一度こだわり始めたら徹底的に細部まで質を高める作業ができます。
実際に、私は宿泊施設の集客目的でインテリアを撮影するカメラマンとして活動していますが、家具の配置や照明の明るさ、色合いなどを細かくこだわりたくなってしまいます。
そのため、他のカメラマンさんと比べて撮影時間が2~3倍も長いですが、その分、集客効果が高いことが評判になり、今、月100万円を稼げるようになっています。
他にも、「お客様には丁寧に接しなければならない」という強迫観念みたいな強いこだわりがあるおかげで、お客様とのやり取りの丁寧さで信頼につながり、それがリピートや紹介へとつながっています。