“フリーホッター”こと、フォトジャーナリストの堀田喬氏(撮影・上田耕司)

国民民主党の快進撃について「今が絶頂だよな」

 堀田氏はその後も、

「あんたのとこだけ取材に行ったんじゃないんだよ」

「(国民民主党の演説を聞きに来た人の)数は多かったよ。残念ながらね」

 などとかみついたが、玉木氏は、

自民党、立憲民主党のついでにわが党を取材いただいて、本当にありがたいです」

「残念と言われるのはいかがなものかと思いますが、いずれにしても取材いただければありがたいです」

 といった調子で、終始なごやかに場を収めた。

 国民民主党の会見において、堀田氏が玉木氏や榛葉氏を相手に舌戦を繰り広げるのはお決まりの展開だ。歯に衣着せぬ物言いと、それでいてどこか憎めないところがSNS上で人気を博し、“堀田劇場”の切り抜き動画は数多く出回っている。

 長年政界を取材してきた堀田氏は、国民民主党の快進撃をどう受け止めているのか。18日の会見後、本人に話を聞いてみると、「今が絶頂だよな」と再び堀田節を炸裂させた。

「小さな政党で今まで何をやっても人気が出なかったのに、今回ヤケクソで打ち出した『手取りを増やす』っていうコピーが当たったんだな。(16日の)小金井市議選の演説なんて、氷雨が降るなか若いやつらが100人近く玉木目当てに集まってたよ」

 結党時から1、2年は政党支持率が1%を切り、「視力検査みたいな数字」「絶滅危惧政党」などと揶揄(やゆ)されたころに比べれば、野党第1党である立憲民主党の支持率を上回るほどの人気を集める現状は隔世の感があるようだ。

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