
玉木氏に“裏の顔”はあるのか…?
こう堀田氏がくさしたのは、2月11日に都内で開かれた5回目の党大会での一幕のこと。3カ月間の役職停止中の玉木氏に対し、榛葉氏は「一兵卒の玉木雄一郎。この党にあんたは必要だ。しっかり反省して、もう一度先頭に立って、この国のために汗を流していこう」と力強く呼びかけた。
「政治家の落ち度を探すのは記者のさが」と自負する堀田氏だが、玉木氏の“裏の顔”についてはまだ垣間見たことがないという。
「あいつ、裏ないもん。裏を作れるほどの財力がない。選挙にはカネを出さないし、党のスタッフは『衆院選で議席が4倍になったのに給料は全然増えない』って文句を言ってる。 “けちんぼ玉木”だから人望があんまりないよね」
終始この調子で憎まれ口をたたいている堀田氏だが、国民民主党の関係者や支持者たちからは非難されるどころか、“自由奔放な愛されキャラ”としての立ち位置を確立している。
玉木氏は堀田氏について、自身のユーチューブで、榛葉氏とこんな会話を繰り広げていた。
榛葉氏「いいおっちゃんなんですよねえ」
玉木氏「ね、謎のおっちゃんがいてね」
榛葉氏「わが党のことをいろいろ心配してくれて」
~中略~
榛葉氏「(選挙の時に)堀田さんから『お前が最後だから応援にきてやったよ』と言われましたよ。意外に優しいところがあるんですよ、堀田さんは」
玉木氏「いろいろ鍛えていただいてね」
党内からはむしろ歓迎されている状況について、当の本人に受け止めを聞いてみると、「なんとも思っていません。私は自分の仕事をやるだけです」と少しムスッとした表情で返ってきた。そしておもむろに立ち上がると、「じゃあこの後も取材があるから」とさっそうと去っていった。
(AERA dot.編集部・大谷百合絵)