山本由伸(写真:imagn/ロイター/アフロ)

 成長過程の佐々木、2度目の右肘手術から復帰を目指す大谷と違い、先発の核として期待されるのが山本だ。「昨年は韓国、今年は日本で開幕カードに登板するので早めに仕上げなければいけない。想像以上に大変だと思いますが、プレーオフで見事な投球を見せてくれました。首脳陣はあの水準の投球を1年間続けることを期待しています。日本で投手タイトルを何年間も総ナメにした投手ですし、ボールの質は申し分ない。故障で離脱しなければ、投手タイトルを狙えると思います」と期待を込める。

今永昇太(写真:AP/アフロ)
菊池雄星(写真:ロイター/アフロ)

 メジャー移籍1年目で期待以上のインパクトを与えたのが今永だった。今年は相手球団のマークが厳しくなる。「昨年は空振りを取れた球を捉えられるかもしれない。新たな工夫が必要になります。今永投手はクレバーですし、打者を見て投げる能力が非常に高いので心配ないと思います」。同じ左腕の菊池もエンゼルスでエース格として期待される。「西武時代は状態の良い時に対戦すると手も足も出なかったですが、制球が定まらず自滅する時がありました。メジャー1、2年目もその傾向がありましたが、制球力が改善されたことでツーストライクに整える投球が非常にうまくなりました。アストロズで状態が良くない時も崩れず大人の投球ができるようになった印象があります」

松井裕樹(写真:AP/アフロ)

「9回」にこだわりを

 小林氏が特別な思いを抱くのが、日本球界を代表する守護神という共通点を持つ松井裕樹(29、パドレス)だ。楽天で通算236セーブをマークし、パドレスに移籍した昨年は64試合登板で9ホールドを挙げた。

「僕が現役時代を振り返って反省していることが、米国で抑えにこだわらなかったことです。レベルが上がる舞台で『どの役割でもいいから投げたい』と思っていましたが、貪欲に抑えを目指すべきでした。結果がどうなったか分かりませんが、意識が変わってくると思うんです。松井投手は9回を投げることにこだわってほしい。それだけの力を持った投手ですから」

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