
森保一監督が率いるサッカー日本代表がアジア最終予選で強さを発揮している。今後はよほど勝てなくなるなどのトラブルがない限り、森保監督は2026年の北中米W杯まで指揮を執ることは確実だ。だが一方でW杯後に関しての去就は未定。“次の”体制作りは水面下で始まっているという。
4年に1度の祭典、サッカーW杯の時期が訪れようとしている。2026年北中米W杯からは参加国が32チームから48チームに増え、アジア枠も4.5枠から8.5枠と倍増することで日本代表の本戦出場は固いと見られる。チームもアジアでは“別格”だということを感じさせるサッカーを展開し、最終予選のグループCで5勝1分けと負けなしで首位を独走している。
「(次の大会では初の)ベスト8という目標ではなく、優勝、世界一を目指しながら今のレベルアップをしていく」と、森保監督は前回大会後の2023年6月に語っており、北中米W杯では“新たな景色”が見られるか注目される。
「選手、現場スタッフ間で世界一という思いは共有されている。仮にそうなった場合、森保監督への続投要請も当然あるだろう。しかし現実的に世界一は困難で、その場合には次へ進むための監督人事が重要なので今から準備をしているのは当然のこと」(スポーツマネージメント会社関係者)
日本代表はW杯ベスト8を掲げて、前回の2022年カタールW杯に挑んだが、決勝トーナメント1回戦でクロアチアにPK戦の末に敗れベスト16に終わった。その後、森保監督は日本サッカー史上初めてW杯後も続投する形となったが、次のW杯後は結果に関わらず監督が代わる可能性は高いと言われる。
「森保監督は、北中米W杯を区切りと考え次のステージを目指すと思われる。JFAが後押しする欧州での滞在を増やすことに乗り気なのも、欧州組視察を容易に行えるということと同時に、自身の見聞を広め人脈構築も考えているのだろう」(サッカー関連メディア編集者)
「(欧州でプレーする)日本人選手が多くなる中、私自身もヨーロッパに居住することを考えている」と語った森保監督は、13日のアジア最終予選を戦うメンバーを発表した際に「欧州への移住プラン」自体は否定したが、欧州での滞在を増やすことは“W杯後”を見据えた動きの可能性もあるという指摘もある。