「北中米W杯の結果、内容次第で方向性も変わる。ベスト8以上の結果なら、引き続き日本人監督でも構わない。しかし前回同様ベスト16、万が一にも予選リーグ敗退なら、外国人監督招聘という話も出てくる」(サッカー関連メディア編集者)

 昨年3月にJFAのトップに就任した宮本恒靖会長は、女子日本代表の監督として初めての外国人指揮官となるニールセン氏を起用するなど人選は読めない部分もある。だが、男子はJリーグ監督経験者を含め、国内外からリストアップが始まっているとされる。

「各クラブと異なり代表はチームとしての活動期間も限られ、戦術を落とし込んで結果を出すのは難しい仕事。日本サッカーを熟知している人というのが大きな条件となる。近年は欧米でプレーする選手が増えたとはいえ、日本人監督の名前が常に候補に挙がるのはそのため」(スポーツマネージメント会社関係者)

 今季から鹿島の指揮を執る鬼木達監督の名前は、かなり前から候補として聞かれた。川崎フロンターレ監督時代には7シーズンでリーグ優勝4回、天皇杯2回、ルヴァン杯1回の7つのタイトルを獲得するなど日本のサッカーを知りつくし、結果も残している。

「構築できつつある日本サッカーを継続する意味では日本人監督が良い。しかし欧州組は戦術理解度も高く外国人監督でも問題ないはず。その中で、Jリーグ・横浜F・マリノスで監督経験のあるアンジェ・ポステコグルー氏(現トッテナム監督)らの名前が頻繁に出ている」(サッカー関連メディア編集者)

 ポステコグルー氏の他にも、神戸を率いたフアン・マヌエル・リージョ氏(マンCのアシスタントコーチ)、現広島のミヒャエル・スキッベ監督の名前などが後任候補として挙がっているという。

「日本代表監督の年俸は3億円が上限と言われる。海外クラブではそれ以上のオファーも当たり前で、よほどの魅力を感じないと引き受ける人はいない。Jリーグ監督経験者などが日本サッカーの可能性に魅力を感じ、引き受けてくれるのを望むしかないかもしれない」(スポーツマネージメント会社関係者)

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