
「モノを一切探さなくなりました! 探し物に費やしていた時間がかなり長かったみたいで、その分の時間が自分の時間になったんです。あと、学校からの配布物とか、スケジュールとか、ちゃんと管理できるようになりました」
そして、実は家事が大嫌いだったちひろさん。家がきれいになるとキッチンにいる時間が快適になり、自炊の回数が増え、夫と娘と一緒に料理をするようになりました。
「もともと家族みんなでキッチンに立てるように、家を建てるときに広く設計していたんです。それが、散らかっていたせいで実現できていませんでした。今回、10年越しに夢が叶ったんです」
床置きがなくなって動きやすくなり、さらにきれいになって居心地もアップ。今では、料理を含めたあらゆる家事が楽しく感じられます。

「毎日のイライラもなくなって、娘からは『ママは本当に優しくなったね』と言われました。子どもたちの宿題を見ているときは、夫が家事をフォローしてくれたり、家族みんなで補い合って、少しずつチームのようになってきている気がします」
ちひろさんは、片づけた日々を振り返って「自分と向き合う時間だった」と教えてくれました。
「今回の片づけでは、きれいな家以外に、いろいろなことを得られました。何かを始める前にゴールをイメージすること、完璧にやろうとしないで少しずつでも完了していくこと、家族と話すことの大切さ。それを生かして、もっと人間味のある女性になりたいなって思います」
こう話してくれるちひろさんは、今でもとても魅力的な笑顔を見せてくれています。でも現状で満足せず、すでにもっと上のゴールを設定しているのかもしれません。ちひろさんがそのゴールまでどのように歩んでいくのか、今から楽しみです。


