いまや、韓国で最も輸出の多い食品は、数多くの映画やドラマに頻出するインスタントラーメン。23年の輸出額は史上初めて1兆ウォンを突破している。
逆に、韓国ドラマの中で洋服のロゴや車のエンブレムにモザイクがかかっていることがあるのは、協賛商品との差別化を図るため。協賛商品の場合はできるだけロゴやエンブレムを目立たせ、協賛企業ではない場合はぼかして見せないようにする。PPLが多い韓国ドラマならではの表現だと言っていい。
そもそも、韓国では、食を共にすることで親しくなるという文化があり、劇中に食事のシーンがよく登場するのはそのためだ。そして、韓国のエンタメをリードするCJグループは、もともとは食品会社。エンタメに力を入れることが、食品を海外に売り込むことにも大いに役立っているというわけだ。
(構成 生活・文化編集部 上原千穂)