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お酒が入るとブラックな話を…
球団は今年2月6日に体調不良による休養を発表していた。つば九郎が毎日ひらがなでつづる、人気のブログ「つば九郎ひと言日記」は、最後の更新となった3日に、「けんこうだいいち、にほんいち、みんなえみふる(笑みFULL)」の言葉が記された絵馬の写真を掲載していた。休養発表後、ブログのコメント欄には心配の声が多く寄せられ、訃報が発表されると、悲しみや感謝の思いを伝えるメッセージが7000件を超えた(2月21日19時現在)。
ヤクルトの高津臣吾監督や山田哲人、村上宗隆、石川雅規ら選手たち、他球団の選手やOB、関係者らからも悼む声が続いた。
元中日監督の落合博満氏はXで、「暖かい場所にいるんだな。しっかり羽根を休めてゆっくり休むんだぞ。お前にあげたバット大事にしろよ。そのバットはもしもの時に役に立つからな。お前にもらった服は大事に着るからな。ありがとうな。お疲れ様な」と温かいメッセージを送った。
元プロ野球審判員の坂井遼太郎氏も「試合前に必ず話しかけてくれるつば九郎さん。審判と仲良しだったつば九郎さん。皆んなから愛されたつば九郎さん。オールスターの時は、ギャラの話で盛り上がりましたね。天国でも大好きなお酒を飲んで、パトロールして下さい」とつづった。
「パトロール」と称して夜の街でお酒を飲むことが好きだったと、ヤクルトOBが振り返る。
「いつもおいしそうに酒を飲んでいました。飲む量が凄いので、『飲みすぎたらダメですよ』って心配したら笑っていた顔が懐かしいです。プロ意識が高くて、お店に居合わせたお客さんに『つば九郎の中の人でしょ?』って言われても頑なに否定していた。子供が好きだったので、夢を壊したくない思いがあったんでしょう」
会食の席を何度も共にした在京の他球団選手はこう振り返る。
「低姿勢で謙虚な方でした。ヤクルトの先輩が食事の席に連れてきてお会いしたのですが、『僕がいると話しにくい話題だったら席を外すから言ってね』って気を遣ってもらって。でも、お酒が入るとブラックなことを言うので、つば九郎と重なりましたね。天国でも好きなお酒をたくさん飲んでほしいです」