「オンラインカジノ市場は世界中で拡大していて、28年にはギャンブル市場全体が7千億ドル、オンラインはそのうち2050億ドルを占めるという予想です。ただ、日本にはオンラインカジノそのものを規制する法制度がなく、海外に拠点を置く会社にも警察権が及ばないことから捜査態勢も整っていません。そうしたことから、海外のオンラインカジノの運営会社が公表している経営レポートには、『日本はいま狙い目で、これから日本向けのオンラインカジノの経営を強化していく』などと書かれていることもあります」(鳥畑氏)

 そして、オンラインカジノの危険性についてこう語る。

「スマホで24時間手軽にできることから、生活の一部としてギャンブルが染み付いてしまう可能性があります。ギャンブル中毒になりやすいと言っても過言ではありません。今年1月29日に開かれたギャンブル等依存症対策推進関係者会議では、ようやくオンラインカジノを宣伝する側への取り締まりを強化する方針が盛り込まれました。早急な法整備や対応が求められます」

(AERA dot.編集部・板垣聡旨)

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