また単独指名だったためカウントしなかったが、大野雄大    (佛教大→2010年中日1位)、東克樹(立命館大→2017年DeNA1位)もエースへと成長しており、そういう意味では大学ナンバーワン左腕の成功率は高いと言えるのではないだろうか。

 そして冒頭で触れた金丸は、ここまで挙げた投手の大学時代と比べても全てにおいて上回っていることは間違いない。昨年3月に行われた侍ジャパントップチームの強化試合でもそのボールの勢いと制球力は、プロの一流投手と比べても上回っているように見えた。それだけに石川、和田を上回るような成績を残してくれることも十分に期待できるだろう。(文・西尾典文)

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。
 

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