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家も気持ちもスッキリしない状況を、なんとかしたい。研究もうまくいかず、追い詰められた今の自分を変えたい。そんな気持ちが強くなったある日、彼女は“家庭力アッププロジェクト®”を知りました。
「プロジェクトの内容を聞くと、片づけで自分の人生が変わるんじゃないかなって思えたんです。今の自分の状況がすごくネガティブに思えて、早くここから脱したいというあせりを感じ、わらにもすがる思いでした」
しかし、彼女は45日間のプロジェクト中、仕事のために3週間ほど海外で過ごすことが決まっていました。つまり、その期間は家を片づけることができません。
それでも彼女は参加を決めました。
「いろいろなバックグラウンドを持つ人が、“片づけ”という共通の悩みを持って集まり、他の悩みにも向き合いながら自分を変えようとしている。そこに共感したんです」
片づけに費やす時間が短くなることをカバーするために、しっかりとスケジュールを組むことにしました。これもプロジェクト中に学んだことです。
「日本に戻ってくるのは、プロジェクトの後半。それまでに片づけたい場所、家具の配置、必要な収納用品、スケジュールなどを逆算して考えて、すべてノートに書き出しました」
海外滞在中、時間を見つけてはプロジェクトの講座部分の動画を見て勉強し、帰ってからの片づけをイメージして頭の中を整理。これまで目の前のタスクをこなすだけだった彼女が、未来のゴールに向けて優先順位を決めて計画的に考えられるようになりました。
さらに、家の中すべてを完璧にきれいにすることをやめます。「ここだけはちゃんと片づけを終わらせる」という範囲を決めて、集中して片づけに取り組むように意識を変えました。
「プロジェクトの最後の方は、大学院もお休みすることにしました。もともと研究について悩んで、メンタルも体調もよくなかった。プロジェクトをやり遂げることに集中しました」
彼女は目標を立てることが不得意で、突発的な行動が多いという自覚がありました。それが、家を片づけるというゴールに向けて行動することで、今やりたいことや優先順位がクリアになったのです。