
五感を磨いてワクワク返済!
年を重ねるにつれて、だんだんと心身にきついと感じることができなくなります。しかし日々の生活のリズムの反復の中に小さな差分を見出して、それを楽しむことで「ワクワク」感を持つことができます。そのために五感を鋭くして、自分の周囲の状態を鋭く感じ取り、そして、日々の生活の中で生まれる小さな驚きを大切にする習慣を持ってほしいです。これは一つの「投資」ともいえるでしょう。
自分のリズムは五感を使って自分の身体自身が感じ取るものです。年を重ねるにつれ活動量は低下し、どうしても日々のリズムの振れ幅、振動の回数が減ってきます。
ですから、なるべく自分の感覚をフルに動員し、その感度を上げて、小さな変化を見つけるようにしてください。
その過程で自分に合ったいいリズムを見出すことができれば、もともと脳は〝リズムが好き〞ですから、自然とそのリズムを増幅するように気持ちも体も活性化されていきます。
周囲の自然や接する人など自分の外の世界だけではなく、自分の内の世界、つまりお腹の空き具合、便通や歩いた時の心拍数の増加、息を吸い込んだ時の爽快感、息切れしないかなどの身体の具合、内臓の調子にも目を向けるようにしてください。
そこに「ワクワクの素」があります。
外の世界に対して耳をふさぐような態度はもったいないです。電車の中や歩いている時、ずっとイヤフォンをしてスマホを食い入るように眺め、ときに前から歩いてくる人にぶつかる様子をよく見かけるのですが、このような生活はいかがなものでしょうか。
われわれは、頭が鈍る(ぼけてくる)から感覚が鈍感になっていくと考えがちですが、これは間違いです。正しくは、体の感覚が鈍るからぼけてくるのです。体の知覚、五感の感度を上げる努力が大切です。ただ、努力といっても楽しくなれる努力です。