そして、幕末に薩摩藩から徳川家に嫁ぎ、幕府の最期を支えた天璋院の人生を描いた「篤姫」は、主演を務めた宮崎あおいさんが好評価でした。

「過去の(民放の)大奥と違い、明治維新と言う歴史の大きな変換点を絡めてドラマ化した処と、宮崎あおいさんの演技が素晴らしかったからです」(50代、女性)

「宮崎あおいさんの演技が素晴らしい。その他の出演者も本当に良かったです」(70代以上、男性)
 

ドラマの「主人公」にしてほしい人物は

 みなさんは、どんな大河作品を見たいと思っているのでしょうか。こだわりのポイントを複数回答で聞きました。

 選択肢のなかで突出して多かった選択肢が三つあり、「好きな歴史上の偉人、武将などが主人公」が45.3%、「好きな俳優、芸能人が出演している」が41.2%、そして「その時代の文化・芸術、社会風俗などが描かれている」が35.7%でした。

 なお、「光る君へ」は、登場人物の衣装のきらびやかさなど、映像の美しさを評価する声が多くありました。

 また、三谷幸喜さん脚本の「鎌倉殿の13人」「真田丸」が、イチオシ作品のトップ5に入りましたが、こだわりのポイントとして、「好きな脚本家の作品」が4番目に多い22.9%でした。

 一方、大河ドラマといえば、戦国時代や幕末を描いた作品が多い印象ですが、「戦国時代や幕末が舞台になっている」は14.6%にとどまりました。また、「女性を主人公にしている」は7.5%でした。
 

 また、大河ドラマの主人公に選んでほしい人物をたずねたところ、最も多く名前が挙がったのが「織田信長」でした。そして、「豊臣秀吉」「徳川家康」「伊達政宗」といった武将の名前も挙がっており、まだまだ戦国時代のドラマに対するニーズは健在のようです。

 そして、「織田信長」とほぼ同数だったのが「聖徳太子」。具体的な人名はさまざまでしたが、「天皇」が多くありました。また、「光る君へ」の影響か、飛鳥、奈良、平安時代を舞台にしてほしい、という声も目立ちました。
 

 65作目となる2026年の大河ドラマは、豊臣秀吉を支えた弟の秀長を主人公に、俳優の仲野太賀さんが主演を務める「豊臣兄弟!」が予定されています。

(AERA dot.編集部)

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