藤原道長が権力を強めていく宮中などを舞台に、源氏物語を書いた紫式部を主人公にした「光る君へ」について、「大河ドラマのイメージが変わった」と評価するコメントが集まりました。そして、平安時代を描いた作品を見たい、という声も多く、これまでの大河ドラマとは異なる魅力を示した作品になったと言えそうです。
「平安時代の貴族の生活、藤原家も色々な人物がいることがしっかり覚えられた。合戦以外にも魅せる大河ドラマはできるんだと本当に感心した」(50代、女性)
「武士的価値観が支配的な作品が圧倒的に多いなか、そうでないのが新鮮で面白かっただけでなく、歴史と結びついて文学の背景にも興味が広がり、とても視点が広がる作品だった」(50代、男性)
「巧みな脚本と俳優陣の演技に一時も目を離すまいと思うほどに引き込まれた。衣装・セット等美術も素晴らしく、ストーリーを追っていると美術を見逃してしまうのが残念だった」(50代、女性)
「戦闘シーンが無く、平安時代の世界の優雅な、そして、時を経ても変らぬ人間の生き様を細かに描かれていて、楽しめたから」(60代、女性)
評価される理由は
2位の「鎌倉殿の13人」は、鎌倉幕府をつくった源頼朝と、それを支えた北条氏の物語。三谷幸喜さんが手掛けた脚本が高く評価されました。
「役者、演出、音楽、脚本。すべてがぴたりとはまった稀有な作品。坂東武者を演じる役者がいるのではなく、坂東武者そのものがいた」(40代、女性)
「あまり表に出て来なかった北条氏にスポットを当てた脚本がとにかく面白かった。どの人物もキャラが立ち、魅力ある人々だった。最後は義時に感情移入してしまい、辛い気持ちでドラマの終わりを惜しんだ」(60代、女性)
「北条義時は教科書でしか知りませんでしたが、三谷幸喜氏の優れた脚本と役者さん達の演技力で最後までずっと次週が楽しみでワクワクの作品でした」(50代、女性)
「後半につれて闇落ちしていくという、大河としては珍しいタイプの主人公であったことも印象的でした。血なまぐさい展開が多い中、ときどき笑えるシーンもあり、とてもバランスのとれた作品だと思います」(40代、男性)