30代の社員は、
「もう行きつく先は目に見えています。どれだけツールがデジタル化したとしても、人数が減ったらスタッフが疲弊します。CMの差し止めが今後も続いたら、番組に予算はかけられなくなります。そうすると、“超”低予算番組が増えて、しばらくはスタジオトークだけのバラエティー番組とか、再放送とかになり、放送の質も低下します」
と話し、視聴者離れを懸念する。
「悪循環になって、もうテレビ局としての存在意義は失うんじゃないでしょうか。皆、口にしないだけでそうなる可能性も見越していると思います。これ以上先行きの見えない不安を抱えるならいっそのこと会社をやめようか、と話している同期もいます。どこに出ても後ろ指をさされるこの状況でモチベーションを保つのは難しいです」(同)
会見での発言では、「入社予定の社員の辞退は今のところない」と話していたフジテレビ。スポンサーや視聴者への信頼回復はもちろんだが、会社で働く社員の信頼を取り戻すことも早急にしなければならないだろう。
(AERA dot.編集部・小山歩)