「佐々木の場合は毎年オフにメジャー挑戦を球団と話し合って着地点を見つけた。今後に続く選手も球団が認めなければ平行線となり、揉めることも考えられる。選手のためには1日も早い渡米が良いのだろうが球団側の損失も大きい。契約が絡む問題なので難しい」(NPB関係者)

 日米の年俸格差が大きく開いたことで、メジャーリーグ移籍を望む日本人プレイヤーが増えている。山本のように25歳以上になって自身や球団ともにwin-winの関係を作り移籍する選手もいる一方で、夢を追って佐々木のようにそこを待たずに移籍する選手も出てきた。そういう意味では、これまでのポスティングや海外FAなどの制度を見直す時期に来ているのかもしれない。いずれにせよ、日本人選手へのメジャー側の需要が大きいということ。今後、日本球界全体のためにも制度を整備して選手、球団が満足できる状態でメジャーリーグに挑戦して欲しいとも思う。

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