NISAには、長期・積み立て分散投資に適した一定の投資信託を、一般的には毎月決まった日に決まった金額で買い付けていく「つみたて投資枠」と、株や投資信託、REIT（不動産投資信託）などを好きなタイミング、好きな金額で買うことができる「成長投資枠」があります。

「つみたて投資枠」は年間120万円、「成長投資枠」は年間240万円の年間計360万円までは、非課税で投資をすることができます。また、生涯でも1800万円（うち成長投資枠は1200万円）までは非課税です。

「つみたて投資枠」の年間上限額を12カ月で割ると月10万円。毎月の生活費から捻出して投資に回す金額の枠としては、十分かと思います。
 

まだ始めていない…という方には

　NISAでの投資を始めるためには、証券会社などで証券口座を開設し、さらにNISA口座をつくる必要があります。しかし、ネット証券であれば、本人確認なども基本はオンラインで完結するので、とても楽です。

　そして、口座を開設したあとは証券口座に入金するか、クレジットカードの決済の買い付けなどの設定をし、購入する投資商品を決めることになります。
 

　投資で損失を出すリスクを減らすためには、一つの投資商品だけを購入するのではなく、いくつかの商品を買って「分散投資」をするのが大切です。分散投資をしておけば、たとえ一つの商品がマイナスになってしまっても、プラスになっているほかの商品で補って、トータルでマイナスになってしまう危険性を軽減することができます。

　そして、まずは「つみたて投資枠」で、積み立て投資をしていくのがおすすめ。一度設定しておけば、自動的に買い付けてくれて、そのつど購入するものを考える手間がないのでとても楽です。
 

　その一方で、昨年から新NISAで長期投資を始めた方の多くが、これまで値動きをこまめに見てこなかったかと思います。この機会に利益率などを確認してみるのもおすすめです。

　非課税の上限額は年単位ですので、年の始めは年間計画を考えるのにいいタイミングです。

　毎月どれぐらい積み立てて、どういう商品を買っていくか。しっかり計画を練ってみましょう。

（横川楓）

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