昨年1月1日に新NISAがスタートして、1年が経ちました。新制度の開始にともなって、投資を始めた人が大幅に増えることになりましたが、口座を開設してはみたものの、実はどんな商品を購入したらいいのかわからず、まだ始められていない、何も購入できていない、という方もいらっしゃるようです。改めて新NISAについておさらいしてみましょう。
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2025年になって、「新NISAの制度開始から1年だね」と話題になることが、よくあります。では、この1年で新NISAはどれぐらい普及したのでしょうか。
先日、こんな記事がありました。
「新NISA1年、『思った以上によい立ち上がり』森田・証券業協会長」(1月15日配信、朝日新聞デジタル)
金融庁が2024年9月末時点でまとめた集計によると、NISA口座での株や投資信託などの買い付け額は昨年1~9月に13.8兆円。23年の同期に比べて3.4倍に増えた。9月末時点の総口座数は2508万口座だった。
しかし、NISAでの投資を昨年から始めたという人がいる一方で、口座は開設したけれど投資商品をまだ購入できていない、という声もよく聞きます。
せっかくつくった口座をそのまま放置してしまっていては、もったいない。このタイミングで、改めてNISAのメリットを整理しておきましょう。
NISA制度のメリットとは
NISAとは「少額投資非課税制度」のことです。
何がそんなにメリットがあるのかを簡単にまとめると、投資をして得られた利益に本来かかるはずの約20%の税金がかからなくなる、ということです。
たとえば、1万円の利益が出たとすると、通常なら約2000円を税金としてとられてしまいますが、NISAでの投資であれば利益をそのまま受け取ることができます。
これが、投資を始める第1ステップとして、NISAの活用をおすすめする理由です。