中居正広氏は野球界の“親善大使”的な存在だったが……※画像はイメージ
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 タレントの中居正広氏の女性トラブルが世間を騒がしている。スキャンダルに社員が関与した疑惑が報じられているテレビ局を含め、業界が大騒ぎになっている中、球界への余波についても心配の声が上がり始めた。タレントとして野球関連の番組などに欠かせなかった中居氏だけに、今後の影響も懸念されている。

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 2025年初めから芸能界が揺れている。1月9日に中居氏が自身の事務所のホームページ上で一連の騒動に関する「おわび」コメントを発表してから、実質的に活動休止の状態となっている。また、社員の関与があるとされるフジテレビも国内外の株主から批判が殺到、社長自らが会見を開いた。

「事実関係がはっきりしないとわからないが、野球界にとっても影響がゼロではない」と語るのはNPB関係者だ。

「芸能界に野球好きを公言する人は多い。最近は女性アイドルなどがSNSなどで野球好きをアピールし仕事に繋がっているケースもある。しかし中居氏の熱量や知識は比較にならず、代役は誰にも務まらないと思う」(同上)

 中居氏は若手の頃から熱烈に巨人を応援していることを明かし、少年時代に憧れたという原辰徳氏の筋金入りのファンだったことは有名。アイドルグループのSMAP時代から仕事が早く終わった時には1人で近場の球場へ頻繁に足を運ぶ姿があった。

「2000年代中頃の神宮球場は巨人戦でも当日券が買える日もあった。そういう日にはスタンドの最上段などで(中居氏を)見かけることもあった。大人気アイドルなのに1人でビールを飲みながら試合に見入っていた」(神宮球場に通うヤクルトファン)

「中居氏の野球好き」はただの趣味に収まらず、テレビなどで幾度となく野球関連の番組で起用された。野球日本代表・侍ジャパンの戦いが注目されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)やプレミア12では「侍ジャパン公認サポートキャプテン」を何度も務めた。日本中で“野球親善大使”的な存在として認められるタレントだった。

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野球番組では欠かせない存在に